実態のあるデジタルコンテンツ販売の考察 かねてからの懸案のインターネットビジネスの基本方針がまとまりましたね。インターネットビジネスの良いところは無店舗?ですかね。でも、この無店舗と言う概念も、インターネット上だけで、しかもインターネット上のコンテンツ売りというのであれば無店舗ではないですね。Webページが店舗なので、現実のものなのだと言うことでしょう。 例えば、カラープリンターの活用のページに置いた、PDFのカラーチャートですが、これは現実のものとして存在します。決してバーチャルなものではありません。color.pdfこれは確実に現実のものとして存在します。そして、これに値段をつけたらビジネスの始まりですね。 さて、PDFって様々な機能があって素敵です。このカラーチャートを例にとって考えてみると、カラーチャートは対象となるプリンターで出力することで初めてその価値をもちます。もし、このカラーチャートに印刷・変更不可と言ったプロテクトをかけたらどうですかね?もし、本当に必要としていたら? 単に見えるだけでは役に立ちません、見てその価値を認めたならば、いや増して必要性を感じるでしょう。まあ、カラーチャートなんか必要とする人は限られていて、必要な人は自分で作っているはずですからあまりそこまで考えてくれる人はいませんがね。 まあ、こんな具合に見えるけれども、完全な意味では使えない、使いにくいと言う状態というものを生み出せれば、多分ビジネスになるのでしょう。そしてこれは、ちょうど店頭で商品を選んでいるのと同じ感覚では? 店頭で商品を選んでいるときの気分は?これを買ったら、こんなことができるのに、どうしようかな?値段とその夢とそしてお財布と相談しながら選んでいるのでは?インターネット上でインターネットを通じて配送されるデジタルコンテンツという商品は、見たらそれでお終いという最終生産物がほとんどです、ですから、見る前に料金を請求されたり、クローズドされた空間に入るための会費を要求されたりします。 現状のデジタルコンテンツは、所詮商品見本程度のもので、手にとって良く眺めてみて購入なんて所までとてもたどり着きませんね。何しろ普通の商店でいうところの万引きなんって日常茶飯ですからね。(私はシェアウエアは継続して使わないもので?ちょっと言い訳)まあ、そんなところですかね。 もう一つ、インターネット上のコンテンツを販売するにあたって問題がありますね。それは、私の昔の商売も共通する部分です。それは無限の在庫をもっているということです。上で紹介したPDFファイルは、現実のものです。しかし、皆様のお手元に届くものはコピーなんです。そして、コピーが現実のものなんですね。さて、これの資産価値は?普通のお店で行う棚卸を考えると、すでに価値の概念を超越していることがわかります。1つ10円という値段をつけたら?お店には1つしかないけれども、買うのはコピーだから無限の在庫を持っているというわけですね。古今東西このような商品は他にあったのか?一応はありました、それは、私のかつての商売である受験屋ですね。何しろソフィストでしたから。このソフィストの商品は自分の頭の中にある知識です。こいつはいくら売ってもちっとも減りませんでした。ただ、時間換算により売っていたともいえますね。 ところが、インターネット上のこういったコンテンツは、売り手の時間をも超越してしまいます。したがって、価値を算定することが不可能となります。だって、出荷数量のわからないもので初期生産費は算定できますが出荷数量が不明なものには価格がつくのか?何しろ1つだろうが1兆個だって総生産コストは同じですからね。そうなると、何に対するサービスの対価として料金を徴収するか?を考えると、課金すると言う行為と課金回収する手間と いうサービスに対して課金する?なんってことになるのでは?こうなると、お金を取ることそのものが仕事になり、その労働の対価としてお金を支払うという不思議な状況になるのでは?というわけです。まあ、知的所有権保護なんてものがありますが、特許などは考え方という漠然としたものです。しかし、デジタルコンテンツは考え方であり、そして先ほど挙げたPDFファイルのような最終成果物でもあるわけです。 こうなると、真のインターネット上だけで取引される商品は?となると、すでに売るという概念を超越して存在します。ですから、商人の心構えとして、料金箱だけ置いておいて、払いたいやつはかってに払いな!という趣味の延長に近いものをもつ者だけが存在できるというわけです。 そして、商品に関しては、デジタルデータの特性に反しますが、食料品と同じで1度利用したら使えなくなるという消費財でないとたくさんは売れませんね。無限に生産できるものは、市場がすぐに飽和し価値の低下を招きますからね。したがって需要・供給関係によって価格が決まるという古典的な経済学の範疇で考えると、デジタルコンテンツの価値は?多分ゼロなんでしょうね。 このような限界を踏まえての商品開発なんって・・・ほとんど不可能ですね。でも可能なものがあることを見つけましたから、ちょっとその商売でも片手間に始めるとしましょう。できることなら、本物のビジネスへと成長させられればね。まあ、これを夢見て頑張るとしましょう! |