ちょっとウイスキーを その1 ちょっとウイスキーを飲んでいます。いつもは安ウイスキーですが、今日はアイリッシュウイスキーの安酒のブッシュミルズですね。BUSHMILLSなんて、昔は高級アイリッシュウイスキーでしたが、今ではベーシックですね。 しかし、ウイスキーにも色々あって面白いものです。バーボンとかスコッチだとかアイリッシュだとかそういった言い方やモルトだグレーンだとかいろいろ言いますね。あれ、カテゴリー分けをちょっと間違えましたね。 バーボンというのはとうもろこしが51%以上っていう原料の縛りでしたね。むしろアメリカンウイスキーとするべきでしたね。 まあ、地域名と原料からの分類ですね。ところでウイスキーって?スピリッツ、すなわち蒸留酒のうち、大麦麦芽で穀物のデンプンを糖化させ、それを発酵、まあもろみをを作って、蒸留して出来たものを、普通はホワイトオークの樽に詰めて熟成させたウイスキーを言うのだと思います。 まあ、原料の系統で、大麦麦芽100%で単式蒸留釜で蒸留するとモルトウイスキーというやつになるし、発芽種子以外に発芽していない穀類を使ったりして、単式蒸留釜を使わず、連続蒸留になると、こいつはグレンウイスキーというやつになりますね。まあ、これが原材料を含む製法の違いによる呼称ですね。 さて、本当にウイスキーって何?こいつは難しい問いですね。ウイスキーの語源でも・・・こいつはちょっと厳しいな、ちょっと参考書をカンニングしないと、ああありますね。ケルト語のuisge beathaウシュク・ベーハーが転化してusquebaughウスケボーそしてwhisky(英) whiskey(米・アイルランド)ウイスキーかな?まあ一応そうなっています。アメリカには食い詰め者のアイルランド人が伝えたのですかね?うん安いアイリッシュウイスキーは、高級なバーボンに通じるところがありますからね。まずい、ちょっと酔っ払いになってきました。だってブッシュミルズはおいしいですからね! さて、問題はウイスキーの起源ですね?こいつはちょっとわからないですね。だって、蒸留技術そのものは中東あたりの技術のような気がします。まあ、アリストテレスの著作にもあるようですが、文化果つる地イングランドまで伝わるには長い年月が必要であったと思われますからね。何しろ蒸留装置そのものがヨーロッパに現れるのが10世紀ころで、日本でその訳語ランビキなんていうアラビックなんてアラビア生まれの技術であることが明らかな名称ですからね。まあ、ケルト族がアラビアの文明に接するのは・・・?多分十字軍以降ですかね? さて、記録によれば、1170年のヘンリー二世のアイルランド遠征では、蒸留酒が報告されています。ですから、これ以前にアイルランドに入っていたことがわかります。ブッシュミルズのラベルには1608年なんてありますね。江戸時代初期ですね。日本ではこの頃、すでに日本酒すなわち清酒の製造技法が確立していたようです。1478年から1611年まで生きたとされるお坊さんの英俊が書いた室町末期の記録の中に、三段仕込み法や火入れ、洋風にいえばパスチャーライズかな、例のパスツールが広めた、酵母菌などを熱で殺して、酒を長持ちさせる技法がすでにこの時期に一般化しています。どうも、酒造関係では日本は先進国?なんですね??これから200年後、東大の教授であった、お雇外人がびっくりした旨を書いていたはずです。ちょっと資料が・・・何しろお酒がおいしいもので! さて、おつまみを用意して続きですね。 さてさて、蒸留装置がヨーロッパに現れたのは、アリストテレスをヨーロッパ人と言うなら、紀元前3世紀ですかね?現在のヨーロッパの中心とイメージするドイツ・フランス・イタリア・イギリスなんか野蛮人しかいない時代ですね。まあ、15世紀あたりがヨーロッパの辺境まで伝わり、ワインとかそういった糖分の多い物から良質のお酒であるワインなどを造れないところで良質の?単に強い酒である蒸留酒を造るようになったということかもしれませんね。 そういえば、日本酒なんか、江戸時代とかは酒税の関係でやたらとアルコール度が高く、濃い油のような酒が作られていたようです。なんと、その油のようなどろっとした酒を水で割って飲んでいたような記述がありますね。落語に出てくる柳影とかなおしなんてそうですね?多分?? 寒いところでは葡萄が出来ませんからワインがダメですね。チェリーを使ったりいろいろ原料に凝っています。しかし、ウイスキーの味覚の大きな部分、それはタール系の香りですね。昔見た、ミスタア・ロバーツって映画に、消毒用アルコールをベースにスコッチもどきをつくる様子がありましたね。色はコカコーラ、こくを持たせるタール系の香りは、ヘアートニック、薬臭さはヨードチンキとか、ちょっと怪しげなものを作っていましたね。私はジャングルジュースの方が好みに合いそうです。 あれ、また外れましたね。タール系のにおいは・・・もちろん、ちろちろと燃えるピートの火ですね。密造酒時代の名残ですね。まともな高カロリー燃料で蒸留できませんから、沼地のあたりにあるピートつまり泥炭の火を使って麦芽を乾燥させた名残ですね。 ああ、うまい!ブッシュミルズの魅力に負けそうですね。ちょっとこのあたりで休憩して、この続きは明日以降にしましょう。ああ・・・お酒、万歳!手を上げると、文字は綴れませんからね!それではちょっとお終いにして、続きは明日!あれ、今19時か・・・ |